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Cute Movies

ドッグヴィル

監督:ラース・フォン・トリアー

この映画の舞台は、ロッキー山脈の寒村、ということらしい。
スクリーンの中は、最初から最後まで体育館のような薄暗い空間に必要最低限の
家具と道具があるだけ。家と家との境界は白線で描かれ、屋根も壁もない!番犬も声は聞こえるけど床に白線で囲いが描かれ「dog」と書かれているだけで一
度も姿は見せない。ちょっと節約し過ぎじゃないかと思うけど、それが不気味な感じがしてなかなか効果的なのかも。

そんなセットの中ニコー
ル・キッドマン扮する主人公グレースが、ギャングに追われて村に逃げ込んで来たのです。無償で肉体労働をするという条件付で、村人は彼女をかくまうこと
に。献身的な彼女の態度に閉鎖的な村人も少しずつ心を開いてグレースは村の生活に馴染んでいきます。

が、穏やかな日々もつかの間、警察からの一枚の手配書をきっかけに、村人はグレースに冷酷無惨な仕打ちを始めるのです。いや、冷酷というか滑稽というか、わかりやすいというか・・・。思わず吹き出してしまったのは、不謹慎?

それから物語は、唯一信頼していた恋人のトムまでもが、彼女を窮地においこんでゆく・・・そして、ホント驚くべき結末へと展開していくのです。


カンヌ映画祭で論争の渦を巻き起こした!というキャッチコピーに、つい肩肘張ってみてしまいました。たしかに、これは論争を巻き起こすかも。

ンヌならぬ試写会の帰りのエレベータでも、小さな渦?が起こってました。「トムって男、あんな優柔不断でいいわけ?」「あの首の重りはなに?」「あのラス
トって予想した?」等等・・・。最も、カンヌの論争ってまさかこんなレベルのものではなかったでしょうけど。でも、見たあと一緒に行った人と絶対にこの映
画について話したくなりますよ。だってそうでもしないと、その日は安らかに眠りにつけないと思う、たぶん。

まあ、それにしてもニコール・キッドマンの美しいこと!シワシワ、ヨレヨレの服を着ててもかっこいい!さすが、オスカー女優です!

text by...  OKIYO

2004/03/16