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Cute Movies

イカとクジラ

監督:ノア・バームバック

配給ソニー・ピクチャーズ エンタテインメント
12月2日(土)より、新宿武蔵野館ほか全国順次ロードショー!
主演:ジェフ・ダニエルズ、ローラ・リニー
フランク役のオーウェン・クライン(左)の実父は、ケビン・クライン、もちろん母親は元アイドル女優のフィービー・ケイツ!難役を難なくこなす天才子役登場だ!
赤シャツは、アレックス・ボールドウィンを兄に持つウィリアム・ボールドウィン。この作品ではバークマン一家に仕える不埒なテニスコーチ役。
バークマン一家のご長男!ウォルト君。幸せな家庭が目の前で大崩壊!大好きなママとパパが離婚・・・苦悩しながらも“自作”だと自称する「HEY YOU」で学園祭をフィーバーさせる!演じるのはハリウッドのホープ!ジェシー・アイゼンバーグ。
【ニューヨーク発!オカンとオトンと時々ボクら~】
頭デッカチファミリーが織りなす妙な家族の物語

バークマン一家はブルックリンのパークスローブで文化的な生活を営む家族だ。
休日には家族揃ってテニスを楽しみ、テーブルを囲み食事をする。
父親のバーナードは作家だが、長い間スランプが続き著作は出版されていない。母親も夫の影響で最近になって作家活動を始めていた。彼らには16歳のウォルトと、12歳のフランクの2人の子供たちがいる。
一見すると何の変哲もないバークマンファミリーだが、その実情は凄まじい。

茶柱達蔵的に方程式を書けば。
文化人=屁理屈=頭デッカチ=不条理=バークマンファミリー。という事になる。
なんせ家族の会話にフランツ・カフカや、F・スコット・フィッツジェラルド、ノーマン・メイラーetcの話題が日常茶飯事なのら!

そんな理解不能なバークマンファミリーの本日のお題はといえば・・・。

「離婚」

そんな言葉を突然母親のジョーンが切り出す。そして別れた後バーナードとショーンが交互にウォルトとフランクの面倒をみるという。
ちょっぴり(いや、だいぶ)飛ンでる妙な母親の変テコリンな提案に、2人の子供たちもいささか驚く。んがッ!やはり子供たちもただもんヂャないわさ!
それまで平和で幸せな生活を送っていた家族の崩壊を目の当たりにしながらも、飼い猫ちゃんがどちらの家で飼われるのか!?が心配なのだ! (やっぱりこの親にしてこの子アリ!)
2人の子供たちは理解不能なバーナードとショーンの間をいったりきたりしながらの生活が始まる・・・。

バークマン一家は支離滅裂、クレイジー、理解不能!不条理!そんな妙な言葉がぴったりと当てはまる家族だけれど、いや・・・それはあくまでスクリーンを見ているこちら側の論理か・・・。スクリーンの彼らにとってはアレが日常で、アレが正常なのだ!・・・うん!きっとそうだ!

「イカとクジラ」は奇妙な役者たちが織りなす奇妙な家族の物語。「イカとクジラ」は奇妙な監督が演出した奇妙な映画。でも奇妙でないノーマルなアナタも十分に鑑賞可能な奇妙な作品。バークマン一家のアノ日常をみたければ映画館に行くしかない!
結局「イカとクジラ」ってなんだったの?

見終わってしばらく考えたが、さっぱりその意味が分からない。3日たって考えたがやはり解らない。

でも・・・日本一ヘンテコリンな家族の父親、バカボンのパパならきっとこう言うだろう!
「それでいいのだ!」と。
text by...  茶柱達蔵

2006/12/05