岡山県の会陽まとめ
福を賜ったら! 宝木納めの儀式(諸禮)編(西大寺観音院Ver)
【宝木を賜わる事が出来たら】
一生に一度、幸運にも授かる事が出来た宝木(しんぎ)。
3日後に『宝木納めの儀式(諸禮)』が行われます。
当日、順次集まってこられる皆さん。
祝主様、福男の皆さん、それぞれ別々の控室でその時を静かに待ちます。
◆本堂での読経
最初に行われる儀式は読経。祝い主様、取り主(福男)様一同に会して、本堂にて行われます。
◆宝木納めの儀式
儀式の流れはこちら
本堂での読経が終わったのち客殿の大広間に場所を移し「宝木納めの儀式(諸禮)」が執り行われます。
小笠原流礼法を取り入れた三宝の儀。
三宝の儀とは
(1)熨斗(のし)
(2)雄蝶の銚子
(3)雌蝶の銚子
順に行われます。
3という数字は最も縁起の良い数字と言われています。会陽当日の地練りも3周、諸礼儀式も三宝、稚児も3人など、行事は3にちなんだ事がたくさんあります。
三宝の儀
山主(西大寺観音院住職様)が首座(上座中央)に座り、その横の火鉢には火のかわりに人参3本が立てられています。
山主の左側へ祝主・院内世話役奉賛会/檀家総代・事務局長・正史、右側へ福男の席となります。
まずは昆布を熨斗の形に作り、白木の大型三宝に載せたものを1名の稚児により、山主(住職)に捧げる。その後、祝主・院内世話役奉賛会/檀家総代・事務局長・正史・福男の順に頂きます。
祝主様へ
奉賛会様へ
上段)三つ重ねの椀 熨斗状の菓子昆布 松竹梅をおぼろで巻き横に昆布を置いたもの
下段)雌蝶 杯 雄蝶
【雄蝶の銚子】
冷酒が入った長柄の銚子(下段右)と、白い土器(かわらけ)(上段右)、昆布を置いたものを乗せ、3名の稚児により、山主から、昆布同様の順にふるまっていきます。
【雌蝶の銚子】
雌蝶の飾りのついた鉄の銚子(下段左)に熱燗を入れ、三つ重ねの蓋付きの椀(上段左)に干柿が入ったものを上記と同じ順番でふるまっていきます。
祝主様より福男へ、院内世話役奉賛会/檀家総代より福男へ
祝主様より福男の皆さんへ
・院内世話役奉賛会/檀家総代より福男の皆さんへ
祝主様より福男の皆さんへ御祝儀贈呈。
また院内世話役奉賛会/檀家総代より「あかしの証状」と御祝金贈呈。
祝式の後は、祝主様より福男の皆さんへ御祝儀贈呈です。祝主様はこの他にもお寺様へも御祝が捧げられています。
院内世話役奉賛会様より「あかしの証状」とお祝い金の贈呈です。
その後、西大寺観音院住職様、院内世話役奉賛会様、祝主様よりご挨拶があり、写真撮影を行います。
平成29年度祝主様:株式会社フジワラテクノアート様
平成29年度福男様:林グループ様
平成29年度祝主様:トヨタカローラ株式会社様
平成29年度福男様:高原グループ様
お膳
会食
緊張した時間も終わり、和やかな雰囲気での会食が始まります。
自己紹介を兼ねてお一人ずつお言葉を頂きます。皆さんホッとする瞬間。
◆祝主様として 福男として
これから1年皆さんに福を授けてくださる方々が一同に会するこのメンバーでこの場に集まるのは一度だけです。
貴重なこの時間を噛みしめながらお開きとなりました。