【宮司の健康歳時記8月号】暑気あたりにパイナップル
窪八幡宮

弱った胃腸の働きを改善するのに良い
皆さん、こんにちは。宮司の本間です。
トロピカルフルーツの代表格であるパイナップルは、夏に欠かせない果物のひとつですね。ほとんどが海外から輸入されているイメージが強いですが、実は市販されているものの3割以上は九州や沖縄で栽培されています。名前の由来は、形が松ぼっくり(パイン)、味がリンゴ(アップル)に似ていることから付けられた、と言われています。
薬膳では暑気あたりの初期「傷暑(しょうしょ)」にパイナップルを摂ることを勧めており、身体の火照りを冷まし、弱った胃腸の働きを改善するなど、その優れた効能が知られています。
【パイナップルの主な有効成分】
・プロメライン
タンパク質分解酵素の一種で、肉などのタンパク質の消化を助け、胃もたれや消化不良を改善します。また、消炎作用があり、風邪の際の喉痛、咳などの諸症状を緩和します。
・クエン酸
有機酸の一種で、乳酸の蓄積の抑制、抗酸化作用などにより、疲労回復効果が期待できます。また、消化管からのカルシウム吸収を促進し、骨粗鬆症の予防にも役立ちます。
・ビタミンB1
糖質をエネルギーに変える働きがあり、疲労回復効果が期待出来ます。 また、皮膚や粘膜の健康を維持する働きもあります。
【パイナップルの東洋医学的薬効】
○健脾消食(けんぴりしょうしょく)
胃腸の働きを高め、消化を助ける。
○生津止渇(せいしんしかつ)
唾液の分泌を促進し、消化機能の働きを助ける。
○利尿除湿(りにょうじょしつ)
尿の出を促進し、身体の余分な水分(湿邪)を取り除く。
酢豚やステーキなどの肉料理にパイナップルが添えられているのは、プロメラインの働きによって肉を柔らかくするためです。ただし、プロメラインは熱に弱いため、パイナップルにはなるべく熱を加えないようにしましょう。また、パイナップルを食べた時に舌がピリピリするのは、プロメラインの働きで舌の表面の細胞が分解されることが原因。それを避けるには、加熱するか、製造過程でプロメラインの働きが抑えられている缶詰のものを召し上がるとよいでしょう。
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