【宮司の健康歳時記8月号】イチジクの効用
窪八幡宮

イチジクは免疫力を高める作用が
宮司の本間です。
暦の上では秋、まだまだ酷暑の日々が続いています。
皆さん、くれぐれもお体ご健康に気をつけてお過ごしください。
今月の歳時記のテーマは”イチジク”です。
イチジクはアラビア半島南部が原産地で、ギリシャ神話や聖書にも登場するほど、古くから不老長寿の作物として利用されてきました。日本には17世紀に伝えられ、温暖な気候を好むため、和歌山県や愛知県、兵庫県など西日本を中心に広く栽培されています。
イチジクの名前の由来は一日に一つずつ実が熟する(一熟)から、あるいは一ヶ月で熟すから等、様々な説があります。また、漢字では「無花果」と表記されますが、これは果実の中に花があり、外からは花が無いように見えるためこのように名付けられたようです。
古来より生薬として利用され、果実を乾燥させたものを「無花果(むかか)」、葉を乾燥させたものを「無花果葉(むかかよう)」と称し、様々利用されてきました。
【イチジクの主な有効成分】
・フィシン
果実、茎、葉を切ったときにでる白い乳液状の物質に含まれる酵素。タンパク質を分解する作用があり、肉料理などの後に食べると消化を助けてくれます。
・アントシアニン
果肉に含まれる赤色の成分で、視神経の働きを助ける作用があり、視力の向上が期待出来ます。また、靱帯や腱を強化する作用もあるとされています。
・植物性エストロゲン
女性ホルモンと同じ働きがあり、ホルモンバランスの乱れを整えてくれます。月経時の不調や、更年期障害による不調を軽減する働きが期待出来ます。
【イチジクの東洋医学的薬効】
○健脾益胃(けんぴえきい)
胃腸の働きを高め、丈夫にする。
○潤肺止咳(じゅんぱいしがい)
呼吸器を潤し、咳をしずめる。
○解毒消腫(げどくしょうしゅ)
毒素を中和排出し、腫瘍を抑制する。
イチジクにはイチジク多糖類が多く含まれ、免疫力を高める作用があるとされています。また、血糖値や血圧の降下作用もあり、まさに不老長寿に一役買う作物といえるでしょう。ただし、鉄分が多いため、多量にたべると胃の負担になりやすく、またカルシウムバランスを崩してしまう場合があるので、ほどほどに。
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