地元暮らしをちょっぴり楽しくするようなオリジナル情報なら、岡山の地域情報サイト「まいぷれ」!
文字サイズ文字を小さくする文字を大きくする

岡山の地域情報サイト「まいぷれ」

畳の表替えってどうするの?(その4)

小山畳店

時代は変わってもいつまでも残したい畳の部屋「畳の表替えってどうするの?(その4)」

時代は変わってもいつまでも残したい畳の部屋

畳縁と下紙を重ねて縫いつける〜折り返す「畳の表替えってどうするの?(その4)」

畳縁と下紙を重ねて縫いつける〜折り返す

畳のいのち‘’すみ‘’(かど)を作る「畳の表替えってどうするの?(その4)」

畳のいのち‘’すみ‘’(かど)を作る

下前の幅を寸法に切り落とす〜仕上げ工程「畳の表替えってどうするの?(その4)」

下前の幅を寸法に切り落とす〜仕上げ工程

仕上がりです。「畳の表替えってどうするの?(その4)」

仕上がりです。

いつもありがとうございます。小山畳店です。
なんだかんだ言っているうちに連休に入り、はや終わろうとしています。
皆さん、今年のゴールデンウィークはいかがお過ごしだったでしょうか?
私は連休に入って表替えのお仕事させていただき、やっと一息したところで腰を痛くしてしまって、雑用にかまけているうちにもう連休も残すところあと1日になってしまいました。
さあ、畳替えのシーズンにあわせて始まったこの企画、今回で最終回になりました。いよいよ畳らしいかたちになっていきます。

前の『框縫い』で既存の畳床(畳の芯)に新しい畳表を張りつける作業が終わりました。これからは『平刺し(ひらざし)』という工程に入ります。
畳縁は綿や化繊で出来ています。丈夫には出来てはいますが、折り返したときに折り曲げたところがしっかりしないので‘’下紙‘’(したがみ)という芯になる専用の紙を畳縁と2枚重ねにして縫いつけます。
‘’上前‘’を定規に合わせてまっすぐにしたら、機械が押さえてへこむことを考慮に入れて『できるだけ平らになるように』あてこを畳表と畳床の間にはさみ手直しをしておきます。そして一気に縫っていきます。(写真①、②はその出来上がり)

毛引きという道具を使って折り線をつけ、その線どおりに下紙と畳縁を折り返します。
次の写真③は、折り返した縁を柄のついた針の柄の部分で畳の線に沿わせて押さえながら折っているところです。

写真④では下からのショットで畳の大事な部分‘’すみ‘’(かどのこと)を柄針を使って作り、仮止めをしているところを撮っています。‘
’すみ‘’は前述の‘’であい‘’と合わせて大事なところです。畳屋は運搬の時などに畳のかどを地面についたりすることを嫌います。木などと違い、柔らかい素材でそれらに負けないくらい正確さ、鋭利さを求めているのだから当然でしょうね。(写真⑤はタッカーで固定したところ。)

さて、‘’上前‘’がまっすぐになりましたので、幅の反対側‘’下前(したまえ)‘’を框縫いの工程でつけた目印に合わせて畳表を切り落とします。部屋の真ん中に入る畳は同じ幅なのでひと手間で切り落とせますが、壁沿いに入る畳の‘’下前‘’などは柱があったり敷居が反りを出していたりで何ヵ所もチェックポイントがあります。その目印にあわせて畳表の幅を切り落としていきます。こまめに見ておいた方がより自然に、正確に仕上がると私は勝手に信じてやっています。(写真⑥)

さあ、‘’上前‘’の畳縁を縫いつける仕上げの工程です。
当社の機械は平刺しと仕上げの工程が一台で出来る‘’両用機‘’という種類を使っております。‘’両用機‘’は平刺しのときにはテーブルを水平にして使い、仕上げのときには畳の幅の側から直線の針を斜めに刺すようになるため、テーブルを斜めに傾けて縫着する方法をとっています。
写真⑦と⑧はその様子を撮ったものです。仕上げの厚みに気を付けながら稻ワラなどを縫い込みながら仕上げます。

‘’上前‘’が仕上がったのでつぎは反対側の
‘’下前‘’の平刺し工程〜仕上げ工程をし、
畳の表替えの全工程は全て終わりになります。(写真⑨)

最近の畳は機械仕上げでいくらも手間がかからないと思われていたあなた!
いかがでしたでしょうか。これでもずいぶん省いたところもあります。職人として大事にしていることもあるのだと少しでも感じていただけたら幸いでございます。
もちろん、ボタンを押すだけでかなりの仕事をしてくれるオートメーションの機械も存在しています。
また、私とは全然違う考えの畳屋さんもおられると思いますのであくまで一業者の考えとご了解ください。

最後に今回使用された写真の撮影など、今回の企画に力を与えて下さった‘’まいぷれ‘’の小室さん、
なによりこの企画を最後まで読んでいただいた方々には本当に力以上のものをいただいたような気がします。
心より御礼申しあげます。

今後とも小山畳店をよろしくお願いいたします。

小山畳店
岡山県瀬戸内市邑久町大富592
Tel.(086)942-3371















  • 営業中09:00〜18:00
    詳細
    • 日曜日 定休日
    • 月曜日 09:00~18:00
    • 火曜日 09:00~18:00
    • 水曜日 09:00~18:00
    • 木曜日 09:00~18:00
    • 金曜日 09:00~18:00
    • 土曜日 09:00~18:00
086-942-3371

基本情報

名称小山畳店
フリガナコヤマタタミテン
住所701-4234 瀬戸内市邑久町大富592
電話番号086-942-3371
ファックス番号086-942-3386
営業時間
日曜日
定休日
月曜日
09:00~18:00
火曜日
09:00~18:00
水曜日
09:00~18:00
木曜日
09:00~18:00
金曜日
09:00~18:00
土曜日
09:00~18:00
駐車場2台くらい駐車可能です。
開業日1955年4月1日
ホームページhttps://koyamatatamiten.com/

まいぷれ[岡山市] 公式SNSアカウント