【宮司の健康歳時記6月号】「梅仕事」で三毒を断つ!
窪八幡宮

梅干しは塩分の宝庫、控えめに
宮司の本間です。
少しずつ暑くなってきました。間もなく梅雨の出番ですね。
今月の歳時記のテーマは”梅”です。
「梅仕事」とは、梅の実が旬を迎える6月頃に、1年分の保存食として自家製の梅干しや梅酒を作る季節行事をいいます。古来、旬の梅で作る様々な食品は、万能薬として、様々な病気の予防や治療に利用されてきました。梅は中国の四川省や湖北省が原産で、当初日本には青梅を燻製にした民間薬「烏梅(うばい)」として伝来したとされています。日本書紀、古事記、万葉集などに登場することからも、日本でも古くから栽培されていたようです。漢方医学的にも、梅はその効能、効果から「三毒を断つ」(三毒とは食毒、血の不調、水毒)と言われる程、優れた薬効をもっています。
【梅の主な有効成分】
・有機酸(クエン酸、リンゴ酸、コハク酸、リノール酸など)
糖質などのエネルギー代謝を活性化し、疲労回復、老化防止、生活習慣病の予防効果などが期待できます。また、唾液や消化酵素の分泌を促進し、食欲増進、消化吸収を助けます。さらに細菌の増殖を抑制する作用により、食中毒予防にも。
・ムメフラール
梅に熱を加えることで生成される成分で、血流を改善し、血栓の形成を予防します。梅肉エキスや梅ジャムなどに多く含まれます。
・カルシウム、鉄
リンゴに比べて、カルシウムは4倍、鉄は6倍含まれています。また、豊富に含まれるクエン酸などの有機酸は、吸収しづらいカルシウム、鉄などの吸収を促す作用があります。
【梅の東洋医学的薬効】
○生津止渇(せいしんしかつ)
唾液の分泌を促進し、歯周病や嚥下障害の予防、消化機能を助ける。
○斂肺止咳(れんぱいしがい)
肺の機能を高めて、空咳を止める。
○渋腸止瀉(じゅうちょうししゃ)
腸の機能を回復させて、下痢を止める。
梅はたいへん優秀なアルカリ性食品で、肉食やインスタント食品で酸性に傾きがちな現代の食事を中和してくれます。積極的に摂るようにしましょう。ただし、梅干しは塩分が多いため、高血圧の方は控えめに。
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